先生。


「…っ、あいつ」





そう言うと玲太は、先生の方へ走って行って腕を掴んだ。


先生と玲太が向かい合うと、先生を睨みつける玲太。





「今日は帰さない…って言ったら?」





彼氏だとわかった手前、少し…ほんの少しだけ弱気になった声でそう言う。





「暗くならないうちに帰れって、言ったはずだけど?」





それとは逆に、先生の低い声が私に響く。





「余裕ぶっこいてんじゃねえよ。教師ヅラして気にくわねぇ」


「教師ヅラっていうか、教師なんだよね。これでも」





先生はもう、私に対して感情が無いのかな。





「油断してると奪うぞ」





玲太が苛立った声でそう言うと、先生の目が変わった。

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