先生。


「油断しててもしなくても、俺から潤は奪えないよ」





先生はいつでも余裕があって、自信があって。


…私とは大違い。



だからこそモヤモヤした。


私が絶対に離れていかない、なんて確証はないのにね。





「なんだそれ…」


「…玲太。もういいよ」





私は先生の前に立つ玲太の腕を引いて、反対の方向に歩き出した。


先生の言った通り、私は距離を置いたんだよ。



先生は、私と距離を置いて少しでも寂しいって、そう思ってくれた?



私は毎日が寂しくて、早く前みたいに戻ってって神様に何度もお願いしたんだよ。





「いいのかよ。あいつ…」


「いいの。なんか悔しいもん。最近の先生よくわかんないし」





何を考えてるか、全くわかんないよ。


先生…

< 308 / 399 >

この作品をシェア

pagetop