先生。


「迎えに来るの遅くなってごめんね」





目の前にいるのが嘘みたいで、聞こえてくる声が夢みたいで。


頭が真っ白になる代わりに、いっきに我慢していた何かが溢れた。





「……うぅっ、本当に…遅すぎるよ!!」





自分でも引くくらい涙が溢れてきて、先生に優しく掴まれた腕がゆっくり引き寄せられる。


先生の腕の中に収まるのは、久しぶりでそれだけでまた涙が溢れた。



私も腕を回せば、先生は少し痩せていた。


きっと、苦しかったのは私だけじゃ無かったんだ。





「俺の呪い、強いでしょ」


「…強すぎるよ」


「呪いでも何でもいいよ。またこうやって一緒にいれるなら」





会えなかったぶん、先生の言葉がすごく大切で心に響いていく。

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