先生。
だけどこいつは、否定することも同情することもしない。
だから一緒にいて楽なんだろうな。
それから1時間近くバスに揺られて、眠くなってきた。
カクカクと揺れていたら、司が私の頭を自分の肩に置く。
「え?」
「俺のこと好きなんだろ?肩くらい貸してやるよ」
その冗談が司らしくて笑えたけど、司もズルいね。
なんて思っていたら、すぐに睡魔が襲ってきて意識が途絶えた。
そして目が覚めた時には、バスの中に誰も…いない…?
嘘でしょ?こんなことある?
普通置いてく?起こしてよ。
…隣にいた司も居ないし。
「お前、最近ちゃんと寝てねぇの?」
心の中で大きくため息をついたあと、通路を挟んだ隣の席からそんな声が聞こえてきた。
…よりによって譲先生だけが残ってる。