先生。


おかしいね。


人って。





「で、この怪我なに?」


「あー…えっとー…こ、転んだ」





本当の事は、なぜか言えなかった。





「はあー…マジでバカなの」





椅子に座らせてもらって、足首を触れられれば激痛が走る。





「いっ…」


「消毒するから染みるかも。俺の肩掴んでていいよ」





案の定、本当にしっかり染みる。


痛くて先生の肩をグッて掴むけど、先生に触れられている足が熱い。



私、本当重症…



その時、医務室の扉が開いた。





「潤!」


「…司」


「大丈夫かよ?!」





勢いよく扉を開けたのは、髪が少し乱れた司。


こんな焦っている司を見るのは、初めてだ。

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