先生。
「最近態度おかしい」
「先生こそ何なんですか?送ってもらうほどの雨じゃないし、気にしなくても大丈夫ですよ」
正直、そろそろ同じ家で暮らすって言うのも限界がある。
近くにいればいるほど、勝手に好きになるから。
「その敬語も腹立つんだよ」
「何がですか?先生は教師で、私は生徒なんだから、当たり前じゃないですか?」
「…あっそ。ならもういいよ」
先生はそう言うと、イライラしながらタバコを1本取り出した。
それに火をつけて、煙は一気に部屋に広がる。
部屋の中でタバコを吸う先生は久しぶりに見た。
私に気を遣ってたのかなって、そう思わせるんだから、先生はやっぱり残酷な人なんだよ。
そんな先生の姿を目に焼き付けて、静かに玄関を閉めた。