先生。
その日から、先生とは一線を置くようにした。
私はあくまで居候。
あっちは教師でこっちは生徒。
この想いは、勘違い。
…そう。
勘違いなんだよ。
「今日雨だから送って行くよ」
それに対して先生は何にも変わらない。
きっとこれが素なんだ。
普通にしててもズルい人なんだ。
私はこんなにも頑張っているのに。
「バスで行きます」
「バス代出すの俺なんだぞ?」
「ああ、じゃあ歩いて行きます。近いし」
「歩くとこっから1時間くらいだよ。それって近い?」
「今から出れば間に合いますよ。もう行きますね」
そう言ってスクールバッグを肩にかけると、先生の腕が私に伸びてくる。
「待てよ」
あからさまに避けてるのは自分でもわかってる。
でも、こうするしかないの。