先生。
まるで私に言っているみたいに、捕らえられる目。
「やめちゃえばいいのに…そんな人」
「やめられねぇの」
先生は、苦しそうに呆れたように笑う。
「あの人は、タバコみてぇなもん」
胸がキュウってて苦しくなった。
先生は、その人に依存してるんだ。
やめたくてもやめられない。
その人がいないと落ち着かない。
その人の声や匂いだけで安心する。
わかるよ。
私だってそうなんだもん。
なのに…
なのに、なんでそれが私じゃないの…?
「あの人の前だと、タバコ吸いたくならないの変…「なんで私じゃダメなの」
私は力なく言葉を吐き出す先生の唇に、自分の唇にを押し当てた。
押し倒されている側なのに、這い上がってキスをするのは体制が辛くて、そのキスは一瞬で終わる。