先生。


それを見れば、さっきの女の子にもしてあげてたことを思い出した。





「先生のその手は、なんでも優しくぽんぽんしちゃうの?」


「ん、なんの話?」


「…なんでもない」





無自覚、無神経。


そんな言葉が似合うよ。



本当にズルい。





「おいでってば」





その言い方も。


いちいちキュンキュンするからやめてほしい…



だけど私は、先生の言うことを聞いてしまう。


ゆっくりと歩いて隣に座れば、満足したように笑った。



軽率に私の頭までぽんぽんして来ようとするから、咄嗟にそれを防ぐ。





「…やだ」


「どしたの」


「他の子は喜ぶかもしれないけど…私は違うの」


「やっぱ今日、変じゃん」


「…告白してきた女の子に…してた…」





最後の方は、もう消えてしまうくらい小さな声で言ったのに。

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