エリート弁護士は独占欲を隠さない
「俺よりずっと、まっすぐに進めているよ」
「『まっすぐ』、ですか?」
どういう意味なのか理解できないものの、褒めてもらえていることはわかる。
「まあいい。ほら、食べるぞ」
「はい」
それから途中で赤ワインに変え、オレンジ風味の濃厚なソースを絡めた鴨肉のローストもいただいた。
料理はどれもこれも美しく上品な見た目。
かつ幸せを感じるような優しい味で大満足。
九条さんの理論からいくと、そう感じられるのは、頑張っている証なんだろうな。
叱られながらも踏ん張ってよかった。
こんなにおいしい食事が楽しめるなら、また頑張ろう。
味だけでなく、ボリュームもしっかりとしたフルコースのディナーだったけど、デザートまでペロリと食べてしまった。
満たされた気分で食後のコーヒーを口に運んでいると、九条さんがテーブルの上にリボンのかかった箱を置く。
「プレゼントだ」
「えっ、嘘……」
レストランの予約だけでなく、プレゼントまで?
感激で気持ちが高揚する。