エリート弁護士は独占欲を隠さない
「ありがとうございます。開けてもいいですか?」
「あぁ」
コーヒーを飲む彼の前で箱を開けると、深いネイビーの万年筆が出てきた。
しかも、ネームまで入っている。
何日も前から準備してくれていたってこと?
「素敵! ありがとうございます。大切に使わせていただきます」
「うん」
満足げに微笑む九条さんを前に、私も顔がほころんだ。
思いがけないサプライズで、二十四歳の誕生日は忘れられないものになった。
居酒屋に行ってもいつもはあまりお酒を口にしない私がそこそこ飲めるとわかった九条さんは、レストランを出てからホテル内のバーにも誘ってくれた。
「甘い酒が好きなんだな」
「だっておいしいじゃないですか」
そこでカクテルを三杯。
甘くて口当たりのいいそれが、私の肌を火照らせる。
「お前、顔真っ赤だぞ?」
「んふふ」
はぁ、いい気分。