エリート弁護士は独占欲を隠さない
彰人と別れてから男性とお酒を楽しむ機会もなかったし、ガムシャラに仕事に没頭してきたので、久々の休息という感じ。
しかも、あの鬼の九条さんに優しくエスコートしてもらえるなんて、これは夢かもしれない。
「五十嵐、大丈夫か?」
「ん?」
まぶたがくっついてきて、曖昧な返事しかできない。
そのあと、九条さんが店員さんとなにやら話しているのはわかったけれど聞き取れず、ぶつりと記憶が途絶えた。
「あれ?」
閉じていた目をゆっくり開くと部屋が暗い。
私、昨日どうしたんだっけ……。
そんなことを考えていると、隣で九条さんが寝息を立てていたので驚きのあまり飛び起きた。
「なななな、なんで?」
しかも! 腕枕までされている。
「起きた?」
ち、ちょっ……。なに、これ。
慌てて自分の姿を確認してみると、ブラウスは着ているもののスカートが思いきりまくれ上がっている。