エリート弁護士は独占欲を隠さない
嘘。まさか私、酔った勢いで彼と……?
いや、着ているから大丈夫?
テンパる私とは対照的にゆっくり起き上がった九条さんは、バスローブ姿。
はだけた胸元に視線が釘付けになり、すぐに目を逸らした。
「あっ、ああああのっ……」
「心配するな。ヤッてない」
その言葉を聞きホッとした。
とはいえ上司と同じベッドで寝るなんて、想定外も想定外。
「バーで酔って寝ちまったから仕方なく部屋を取った。けど、今日はあいにく国際的な催しものが近くであるらしくて部屋がほぼ満室で、ダブルしか空いてなかったんだ」
それにしたって、腕枕まで!
「五十嵐って、結構かわいいんだな」
慌てて背を向けると、これまた想定外のひと言が降ってくる。
「はっ、なに言って……キャッ」
突然腕を伸ばしてきた彼に、なぜかうしろから抱きしめられた。
途端に速まりだした鼓動をどうすることもできない。