【短】好きすぎてむかつく (男目線)


「ミー」


おいおい、また無視かよ。


こっちは昼休みの出来事が気になりすぎてずっとモヤモヤしてたんだぞ。


放課後になってようやく勇気出して話しかけたんだぞ。


そこんところ、分かってんのかよ?


「ミー、無視すんなよ」


俺はそう言ってミーの制服の裾をクイクイ引っ張った。


「伸びるからやめて」


「伸びるほど引っ張ってねえじゃん」


あれ?作戦失敗。


ミーは、てっきり甘えん坊が好きなのかと。


だって、リツってヤツ、明らかに甘えん坊男子だった。


ミーのこと三井さんって呼んでたから、後輩で間違いないと思うし。


「…昼休み話してたリツって誰」


「べつにアンタに関係なくない?」


「関係なくても気になるから聞いてんの」


「ふーん」


それだけ言ってスタスタ帰っていくミー。


えっ。


えっ。


教えてくれないってことは……


まさか、ほんとに好きな、ヤツ?


………うそだろ?


泣くわ。

< 9 / 20 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop