恋する剣士
「アキラを仲間にしたいなぁ~って
考えている顔ですよ   気持ち悪い」

年下の沖田総司が、土方を汚いものを見る目で見る

それにも構わず

「欲しくねぇのか? 俺は、欲しいね
アイツは、総司より強えかもしれねぇぞ?」


「だから、試合させなかったのかい?
歳が許可を渋るから、皆が困ったというのに」


「しかし… 長州と関わりがあるのは…」

「それなら、心配ない!」

「心配ない、とは?」

「勘だ!」



静まり返る部屋
土方の勘、それは良く当たる



土方を良く知る仲間だからこそ
土方が言うのなら

納得して、ゾロゾロと部屋を後にする




「アイツの事… 疑わないでくれて、ありがとな
土方さんが思っている通りの奴だから」


「ばぁーか、俺が信頼してんのは、お前だよ
お前を見てれば、アイツが良い奴そうなのはわかる
ちょっと… 生意気だがな…」


土方が微笑んで眉間を右手で撫でた


その様子を見て、永倉が眉をひそめる


ーーー土方さんのような人なら、明の婿になれるのかな











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