恋する剣士
明と話をする事を楽しみにしていた幹部達が
土方の部屋で項垂れる


「もう引き留めたらいいのにーーーー!!!」


沖田が、土方を睨む

「向こうにも都合が、あるだろ」

「楽しみにしてたのになぁ」


永倉が、見渡す

ーーーあぁあ… 皆、明に惚れちまったな…


ふと、斎藤に目が止まる


ーーーコイツは、大丈夫そうだな


明に関心の無さそうな斎藤に、ホッとする


明ひとりに、これだけの男が揃いも揃って
骨抜きになっていることに
ため息 「面倒くせぇ」


いつの間にか、明の口癖が永倉の口癖になっていた
















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