恋する剣士
酒をクイッと飲み、桂を見る


「こちらは、あまり話をしてないみたいだったね
小五郎君、疑いは晴れたのかな?」

「……ああ」


明がニコリと微笑む



桂が、申し訳なさそうに語りだす


「アキラがずぶ濡れで帰ってきた翌日に
芹沢の訃報を聞き、もしかしたらと疑っていた
新選組に連れてくれば真相は、反応でわかると思ってた
もちろん、アキラを普通の女の子にしたいのもあった」


「鴨君を逃がそうと思ったんだけどね
断られた
鴨君とは、廊で知り合ったんだ
同じ流派ということで、稽古して貰った
鴨君、仲間の罪を被って、捕まったんだ
あの時と同じことを言われた
『仲間の為になら、命を懸けられる
信じた仲間を守る為なら、この命が燃え尽きても良い』
鴨君を逃がすことで、鴨君の仲間が守れなくなるのは
本末転倒だから、鴨君の意思を尊重した
まあ、見殺しにしたんだけどね」


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