嫌いの反対



波留多の声にみんなが黙る。


だよね、やっぱり…




「昨日、ここに連れてきてた美人さんっすよね」



静寂を破るように、1人の子が口を開いた。




「俺、あんなに素直に感情剥き出しにしてる波留多さん久しぶりに見たっす。咲良さんも、計算した表情じゃなかったっす。そんなの見りゃわかりますよ」





その子は言葉を続ける。





「俺にも、咲良さん守らせてください。よろしくお願いするっす!!!!!!!!!!!!」






そういって、効果音が似合うほど勢いよく頭を下げた。



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