嫌いの反対
「俺も!」
という言葉が次々と聞こえてきて、もう視界には頭を上げてる人なんて見当たらかった。
「え、あの…」
そこまでくると動揺する。
私、反対されると思ってたし。
「え、あの、皆さん頭に血がのぼらないんですか?」
頭が回らずそんな意味不明な事を口走っていた。
ポカーンと下っ端君たちは私を見る。
「あははっ、やばいな咲良、面白い」
そう肩に手をかけてきたのは隆琦で。
「んじゃ、暴走しようか〜〜」
と伸びをする守は今日も可愛い。