嫌いの反対



何、この顔。
めちゃくちゃカッコいい顔が台無しなんですけどー?


「は、波留多?」


私が声をかけるとハッとした様子でごめんねと呟いた、


え、何が



と思わせる暇もなく私の腕をもっと引く。



え、すいませんなんですか



私の声は心の中で止まり、気がつけば波留多の腕の中にいた。



「は、はる…た、あの、これは」

「黄竜の元姫さんは星龍でお預かりしますので」



ニコーーーッと笑顔を付け足して波留多はそう言った。

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