嫌いの反対
波留多は単純で素直だからきっとそんなくどいこと考えてないんだろうなあ。
と、考えてると、冷たい感触が頰に伝わる。
「飲め」
買ってきてくれたのは波留多で、手に握られているのはスポーツドリンク。
「あ、ありがとう」
不覚にも、胸がキュンと高鳴った。
「貸し1な」
「は!?聞いてないんだけど!!!!」
「今俺が決めた」
「あんたね!!!!今すぐ取り消せ!!!!こういうのはね!何も言わないからいいんだよバーカ!!!!」
「てめえ!!!!うるせえんだよ!!!!」