先生はめんどくさがり。
何度も先生にメッセージを送ろうとして消して。
でもやっぱり書いて…
それを繰り返しているうちに眠ってしまって、すぐ朝になった。
学校が終わった放課後、スマホが鳴って胸がドクンっと音を立てる。
‘‘ 数学準備室 ’’
そう場所だけを伝えるメッセージ。
一瞬、行きたくないって思った。
それでも、体は自然と先生の元へ向かう。
私は、先生から抜け出せない…って。
それだけは、はっきりとわかっていた。
数学準備室の扉を開ければ、窓枠に寄りかかって座っている先生がいた。
それだけで胸が苦しくなる。
「先生…」
先生は、いつも私の小さな言葉も拾ってくれる。
振り返った先生は、私を見て静かに話し始めた。
「お前は永遠って言葉、信じる?」