先生はめんどくさがり。


何度も先生にメッセージを送ろうとして消して。


でもやっぱり書いて…



それを繰り返しているうちに眠ってしまって、すぐ朝になった。





学校が終わった放課後、スマホが鳴って胸がドクンっと音を立てる。





‘‘ 数学準備室 ’’





そう場所だけを伝えるメッセージ。


一瞬、行きたくないって思った。



それでも、体は自然と先生の元へ向かう。



私は、先生から抜け出せない…って。


それだけは、はっきりとわかっていた。



数学準備室の扉を開ければ、窓枠に寄りかかって座っている先生がいた。


それだけで胸が苦しくなる。





「先生…」





先生は、いつも私の小さな言葉も拾ってくれる。


振り返った先生は、私を見て静かに話し始めた。





「お前は永遠って言葉、信じる?」

< 199 / 284 >

この作品をシェア

pagetop