先生はめんどくさがり。



朝起きると、隣に先生がいる。


それだけで安心できる。



今日は土曜日だから、起き上がらないで先生を見ていると、パチっと目が開いた。





「おはよ…」


「んー…」





寝起きの先生と目が合って、なに考えるのかわからない瞳に、すっごくドキドキする。



お互いまだ寝ぼけてて、しばらく見つめ合うだけ。


その時間がくすぐったくて、愛おしい。





「…なんか言えよ」


「大好き…」


「…朝から襲われてーの?」





先生の低い声が掠れて、さらに耳を刺激する音に変わる。





「あーくそねみぃ」





そう言いながら、布団から出てベッドに座る先生。

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