先生はめんどくさがり。


私はもう少しで眠れそうなところ邪魔されたのに、先生はスヤスヤ眠ってる。


それに、下の名前で呼ばせんな、とか偉そうに言ってきたくせに。



なんなの…ほんと。





「ほんとバカ…そんな先生なんて嫌いだよ…」





こんなのほぼ、八つ当たり。


勝手に嫉妬して、勝手にイラついているだけ。





「あの人絶対、先生のこと好きだよ…どうせ、気付いてないんでしょ…」





寝てるのをいいことに、言いたい放題。


いつもは、こんなこと言えないからね。





「あーもう!ほんとほんと!バカ!先生の大バ…っん…」





最後まで言えなかった。



私の言葉は昔からそうだ。


いつもこの人に遮断される。





「頭痛いから黙って」

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