次期社長と訳あり偽装恋愛

週が明けた月曜日ーーー。

朝から打ち合わせだなんだとバタバタしていて、ようやく昼休憩。

私は自分の席で作ってきたお弁当箱をひろげた。
玉子焼き、きんぴらごぼう、ちくわキュウリ、昨日作ったハンバーグの残りと彩りでミニトマトとブロッコリーをいれた。

「うわぁ、美味しそうなお弁当ですね」

友田さんが私のお弁当を覗き込む。

「ありがと。でも、昨日の残り物が多いけど」

「ちゃんと自分で料理されてるんですね。私なんて実家暮らしだから全部母親任せです」

「私も実家にいたらそうなるかも。一人暮らしをしてたら自然と料理しないといけなくなるからね」

「あー、梨音先輩のお弁当見てたらお腹が空いてきた。私、食堂に行ってきます」

友田さんは財布片手に社員食堂へと急いだ。

私はそれを見送り、箸でハンバーグを摘まんで口に入れた。
このハンバーグは、焼いた後にソースを絡めている。
ソースはフライパンにバターを熱し、ケチャップと砂糖を少し入れてアクセントにカラシも少し加えている。
これも母親直伝のソースだ。
我が家の玉子焼きは砂糖を入れた甘い玉子焼きで、これにチーズやウインナーを入れたり、アレンジを加えたものをよく食べていた。
だから、自然と私も甘い玉子焼きを作るようになった。

黙々と食べ終え、食後にコーヒーが飲みたくなり、給湯室へ向かった。
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