血だらけペガサス

簡単に終わらせようと思った。
彼は、高圧的な人が少し苦手だったからである。

「へえ。なんで分かるんだよ」

自分から聞いたくせに、とムッとする。
けど今回もできる限り正直に答える。

「外れているかもしれないよ。他の霊能者たちと答え合わせをした訳じゃないからね」

「へえ。まあ参考にはさせてもらうわ」

男子生徒が離れていって自分の席に戻ると机に突っ伏して眠ってしまったのでまた教室は少し静かになった。


倫太郎は時計を見た。
朝学活の開始十分前になっても生徒が集まる気配はなく、
先生すら来ていない。


恐らくチャイムの鳴る直前になって、
満員電車の到着した駅のホームのみたいに、人がぞろぞろと入ってくるのだろう。


彼の予想は見事に当たって、
教室はいきなり騒がしくなった。

先生が大きな声を発して、
今日は朝礼があるということを言っているのが聞こえる。


みんなは廊下に出て、番号順に並んで、
体育館へと向かうのだ。
< 26 / 37 >

この作品をシェア

pagetop