御曹司様の求愛から逃れられません!
横浜にある結婚式場までのドライブとなり、東京を出ようと移り変わる景色に私はカタカタと震え出した。いよいよ早織さんの結婚式だ。そしてそれが終われば、決断のとき。
一週間悩み抜いても、答えは五分五分。
絢人さんの恋人になりたい、でも……!その繰り返しなのだ。いくら考えても、現状維持以上の答えがないんじゃないかとすら思う。
ちらり、と絢人さんを見た。
「ん?」
こちらに気づいても、私は目を逸らせなかった。
絢人さんは、私を好きだと言ってくれてる……。一ヶ月も答えを保留にしたまま、手も出さないでいてくれた。約束したのだから、結婚式が終わったらいくらなんでも返事をしないと。
バックミラーで樫木さんと目が合った。睨んでいる。……分かってる、分かってるよ。キュッと唇を噛みしめて、何度目かも分からない自分の気持ちの整理を再開させた。
「真夏。無理しなくていいよ」
へっ、と頭の中で間の抜けた声が出る。
いつもより遊び心のあるヘアーセットの絢人さんは、涼しい笑顔で私の前髪を撫でた。すべて見抜かれている顔だった。
「返事ちょうだいって言ったけど、あれまだ別にいいから」
予期せぬ提案だった。ホッとするはずなのに、私は胸騒ぎがした。
自分勝手もいいところだけど、絢人さんは私の返事が欲しくないのだろうかとそれはそれで不安になる。
「ど、どうしてですか……?」
絢人さんは、ふはっ、と綺麗に笑った。
一週間悩み抜いても、答えは五分五分。
絢人さんの恋人になりたい、でも……!その繰り返しなのだ。いくら考えても、現状維持以上の答えがないんじゃないかとすら思う。
ちらり、と絢人さんを見た。
「ん?」
こちらに気づいても、私は目を逸らせなかった。
絢人さんは、私を好きだと言ってくれてる……。一ヶ月も答えを保留にしたまま、手も出さないでいてくれた。約束したのだから、結婚式が終わったらいくらなんでも返事をしないと。
バックミラーで樫木さんと目が合った。睨んでいる。……分かってる、分かってるよ。キュッと唇を噛みしめて、何度目かも分からない自分の気持ちの整理を再開させた。
「真夏。無理しなくていいよ」
へっ、と頭の中で間の抜けた声が出る。
いつもより遊び心のあるヘアーセットの絢人さんは、涼しい笑顔で私の前髪を撫でた。すべて見抜かれている顔だった。
「返事ちょうだいって言ったけど、あれまだ別にいいから」
予期せぬ提案だった。ホッとするはずなのに、私は胸騒ぎがした。
自分勝手もいいところだけど、絢人さんは私の返事が欲しくないのだろうかとそれはそれで不安になる。
「ど、どうしてですか……?」
絢人さんは、ふはっ、と綺麗に笑った。