御曹司様の求愛から逃れられません!
プイッとフロントガラスに目を戻した樫木さんは、後は私たちが乗るのを待っていた。休日返上してまで、よくもまあ……いや、樫木さんにとったら格好良い絢人さんを見られたんだし、願ったり叶ったり?
そう考えた後で、そもそも私と一緒だから迷惑なのかと気づくと、ショックを受けた。
複雑な気分のまま、絢人さんとふたりで後部座席に乗る。彼はずっと、舐めるように私を見ていた。
「な、なんですか」
「いや……可愛いわ。ちょっと今日、もうダメだな。一日中ずっと見てるかもしれない。真夏のストーカーになったらごめん」
「ストーカーはダメです!」
むくれつつ、私には絢人さんの優しさが分かった。
“ストーカー”ということは、今日一日、私をひとりにはしないよ、という宣言だろう。先輩たちに囲まれても、絢人さんはずっとそばにいてくれる、ということ。
どこまでも優しい彼に、私も痛いくらいに胸がときめいている。
そう考えた後で、そもそも私と一緒だから迷惑なのかと気づくと、ショックを受けた。
複雑な気分のまま、絢人さんとふたりで後部座席に乗る。彼はずっと、舐めるように私を見ていた。
「な、なんですか」
「いや……可愛いわ。ちょっと今日、もうダメだな。一日中ずっと見てるかもしれない。真夏のストーカーになったらごめん」
「ストーカーはダメです!」
むくれつつ、私には絢人さんの優しさが分かった。
“ストーカー”ということは、今日一日、私をひとりにはしないよ、という宣言だろう。先輩たちに囲まれても、絢人さんはずっとそばにいてくれる、ということ。
どこまでも優しい彼に、私も痛いくらいに胸がときめいている。