御曹司様の求愛から逃れられません!
「……じゃあいいです。おやすみなさい」
『待っ……待って、真夏。頼むよ。言える範囲で言うから……つまりその、婚約者っていう肩書きになってる人はいるけど……俺が好きなのは真夏なんだ。それは間違いない』
彼の言葉は全然納得できなかった。
「……婚約者の方との結婚は?どうするつもりなんですか?」
『……ごめん、経営にも関わることだから、公にはまだ何も言えない。真夏にだけならちゃんと話すから』
私に話したい内容がどんなことであれ、私はきっと受け止めることはできない。だって現に玲奈さんの方は結婚する気でいたんだもの。
彼の言う“肩書きだけ”というのがどういうことかは知らないけど、形はどうあれ絢人さんと結婚したいと思っている婚約者がいるのに、私に手を出したのは事実。要は立派な二股だ。正当化できる理由は存在しない。
婚約者と蹴りをつけてから私を口説くべきだったし、そもそも今の絢人さんが向こうと解消する気があるとも思えない。
私はついに禁断の質問をした。
「……絢人さん。婚約者さんと私、最終的にどっちを選ぶつもりなんですか」
『真夏だよ!真夏に決まってる!……大好きだよ真夏……大好きだ。頼むから、俺を信じて。本当に大丈夫だから……』
即答してくれたことは正直嬉しい。でも、ここまで言ってもらえたのに、これほど未来を信じることができないとは思わなかった。
……嘘とか、誤魔化しとか、私は嫌いだ。絢人さんなら昔からそれくらい分かってたでしょ。
こんな形の恋愛なんて、私には無理だ。
『待っ……待って、真夏。頼むよ。言える範囲で言うから……つまりその、婚約者っていう肩書きになってる人はいるけど……俺が好きなのは真夏なんだ。それは間違いない』
彼の言葉は全然納得できなかった。
「……婚約者の方との結婚は?どうするつもりなんですか?」
『……ごめん、経営にも関わることだから、公にはまだ何も言えない。真夏にだけならちゃんと話すから』
私に話したい内容がどんなことであれ、私はきっと受け止めることはできない。だって現に玲奈さんの方は結婚する気でいたんだもの。
彼の言う“肩書きだけ”というのがどういうことかは知らないけど、形はどうあれ絢人さんと結婚したいと思っている婚約者がいるのに、私に手を出したのは事実。要は立派な二股だ。正当化できる理由は存在しない。
婚約者と蹴りをつけてから私を口説くべきだったし、そもそも今の絢人さんが向こうと解消する気があるとも思えない。
私はついに禁断の質問をした。
「……絢人さん。婚約者さんと私、最終的にどっちを選ぶつもりなんですか」
『真夏だよ!真夏に決まってる!……大好きだよ真夏……大好きだ。頼むから、俺を信じて。本当に大丈夫だから……』
即答してくれたことは正直嬉しい。でも、ここまで言ってもらえたのに、これほど未来を信じることができないとは思わなかった。
……嘘とか、誤魔化しとか、私は嫌いだ。絢人さんなら昔からそれくらい分かってたでしょ。
こんな形の恋愛なんて、私には無理だ。