俺の同僚曰く、世界平和はどんちゃん騒ぎと笑顔でできている「上」
しかし、そんなリリーの表情は、俺が貴族のパーティーに参加するかどうかの話を始めると、徐々に笑顔が消えていった。うつむき、暗い表情を隠すようにしている。

「リリー?」

「リリーさん?」

「リリーちゃん?」

リリーの近くに座っている者を始め、対策本部のメンバーが次々と声をかける。

俺も心配になり、椅子から立ち上がるとリリーのもとへと向かった。

「大丈夫か?少し休むか?」

リリーの肩に手を置く。すると、俺の手にリリーがそっと自分の手を重ねる。

手の柔らかさや小ささに、俺は何も考えられずリリーを見つめた。

「……大丈夫!ちょっと緊張しちゃってさ〜。貴族のパーティーって固くてね〜」

リリーがそう言って笑う。

「参加するなら、みんなでスーツとかドレスとか買いに行かなきゃなね!」

話し合いの結果、貴族がせっかく招待してくれたのだからと参加することになった。俺の胃がキリキリと痛む。

今度の休日にリリーとフローレンスを中心に、ドレスなどを買いに行くことになった。

リリーの表情は、ずっと暗いままだった。



会議が終わり、アレックスにクラッカーの残骸の掃除をさせ、俺は前回の会議の資料を見ていた。

窓の外はもう薄暗い。

会議室に残って資料を見るのは珍しいことではない。
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