俺の同僚曰く、世界平和はどんちゃん騒ぎと笑顔でできている「上」
本当の貴族のパーティーを知って、アレックスたちの表情は固まった。

「マナーなどは私が教えますわ。貴族のパーティーには何度か行ってますの」

フローレンスが口紅を塗ってそう言うと、小町が安心したような表情でフローレンスを見つめる。

「フローレンスさんはプリマドンナでしたよね。それで詳しいんですね!」

「ええ。招待されますのよ」

フローレンスが得意げに笑う。

その時、廊下をバタバタと走る音が俺の耳に届いた。この対策本部一の問題児の登場だ。

「ごめ〜ん!!限定のティラミス買ってたら遅れちゃった〜!!あとでみんなで食べよう!」

にこにこと笑いながら、リリーが扉を開ける。花の刺繍がたくさんされた衣装に身を包み、手には大きな袋を持っていた。

「まったく……お前のその遅刻癖は何とかならんのか!」

俺がため息をつくと、リリーは嬉しそうに笑った。

「ごめん!でも、買ってきたティラミスはとっても絶品だよ!!間違いなし!」

「そういう問題ではない!!」

俺が怒鳴ると会議室に笑いが起きる。ここは喜劇の舞台なのか?

「とにかく!今日はいつもとは違った大事な話があるんだ!!しっかり聞くように!!」

俺がリリーの頰をつねりながら言うと、「ひゃ〜い」という返事が返ってきた。
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