俺の同僚曰く、世界平和はどんちゃん騒ぎと笑顔でできている「上」
人通りが全くなくなり、皆が寝静まった深夜。閉店を迎えた酒場に、黒いフード付きの服を着た少年は入っていった。
普通なら未成年ということで追い出されるのだが、マスターはグラスを拭きながら「いらっしゃい」と微笑みながら言った。
明かりを極力消した店内は薄暗い。そんな店内のカウンター席に、三人の人物が座っていた。
一人目は高級なスーツに身を包んだ初老の男性。ビールとつまみのソーセージをひたすら口に入れている。
二人目は少年と同じような黒いフード付きの服を着た人物。アルコールの類は飲まず、何も口にしていない。
三人目はメイド服を着た女性。チョコレートを食べながら、半分ジュースのようなお酒を飲んでいる。
「来てくれてありがとうございます。こちらへ座ってください。今日はお疲れ様でした。私が奢りますので、遠慮しないでください」
黒いフードの人物が少年に微笑む。少年は「は、はい…」と緊張しながら、黒いフードの人物に資料を渡し席に座る。
「……私のわがままで閉店後に密会をさせていただき、ありがとうございます。全てが終わり次第、お礼をさせてください」
マスターに黒いフードの人物が頭を下げると、マスターは「とんでもない!!」と言いながら豪快に笑った。