俺の同僚曰く、世界平和はどんちゃん騒ぎと笑顔でできている「上」
「そういえば、リーと小町はどうしたんだ?ドレスやスーツはよかったのか?」

さっきの出来事を忘れようと、慌てて俺は話題を作る。朝から二人がいないことが気にはなっていたのだが、聞く機会がなかったのだ。

「あの二人は自国の民族衣装で参加するんだって!私もそれには賛成!!二人の国の衣装ってとっても素敵だから」

リリーがそう言いながらドアを開け、俺は中に入った。

店内には豪華なドレスやスーツがたくさん並び、ますますここが庶民とは無縁の場所だと物語っていた。俺の気持ちが重くなる。

「二人とも遅かったですね。僕らはもう買いましたよ!」

ジャックたちが出してもらったお茶を飲み、柔らかそうなソファに腰掛けながら言った。そんなにたっていないと思っていた時間は、思った以上に過ぎていたらしい。

「フローレンスはどんなドレスにしたの〜?」

リリーが訊ねると、フローレンスは「当日のお楽しみですわ」といたずらな笑みを浮かべた。
< 119 / 179 >

この作品をシェア

pagetop