俺の同僚曰く、世界平和はどんちゃん騒ぎと笑顔でできている「上」
「……しかし、まだ証拠が足りません。黒幕本人が動いたという証拠が必要です」

その人物は、男性とメイドをまっすぐ見つめる。

「もう少し、様子を見させてください」

「わかりました」

男性とメイドは同時に返事をした。



俺たちは、フローレンスの行きつけの店で少し遅めの昼ご飯を食べた後、ラス国の産業施設などを見学し、屋敷へと戻った。

明日がいよいよパーティー本番だ。ベルベット卿の食事の時間に毎度行われる嫌味なスピーチも、嫌味がますます混じり、夕食は最低最悪の雰囲気の中終わった。

リリーとは、屋敷に戻ってから顔を一度も合わせていない。今日は夕食ギリギリの時間に屋敷に戻ったので、自分たちが着替えるのに精一杯だったからだ。リリーは今日も部屋で食事を摂っている。

屋敷に戻る直前に、ラス国の警察から連絡をもらった。オペラハウスでの出来事についてだ。

なぜ連絡をもらえたかというと、俺の本職が警察官だからだ。

あの時落ちてきた照明は、みんなが想像していた通り、遠隔操作で落とすことができるように細工がしてあったそうだ。

俺はベッドの上に横になり、深いため息をつく。ただの事故だった方が気が楽だった。
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