優大くんの言動はマシュマロみたいに甘くて軽い。

「ついでに三者面談するみたいだけど、優大はちゃんとするのかなって、あいつ今、不安定だから」

不安定?


 勉強を必死に頑張ってる優大くんを知っていたから、不安定に思えなくて首を傾げた。
でもそれ以上は紗矢も言わず、運動場の方へ戻っていく。

私はただ、紗矢の言葉に首を傾げていた。
「部長、プールの絵を描くって言ってたけど、描けてませんよね」

「あ、うん。でもこれが終わったら描けるよ。夏休みは塾だから流石に来れないかもしれないけど」

「……部長が一番描ける時間だって少ししかないんですから、自分のこと優先してくださいね」
「ありがとう。でもこっちも描きたいものだから大丈夫だよ」

ROMに画像をコピーしてから、今度は自分の絵に取り組める。

プールの時間は終わってしまうけど、でも絵には留められるから、今度はペンタブではなくキャンパスに描こうと思う。

パソコンを閉じ、ロッカーに仕舞ってそのカギを先生に返そうと職員室へ向かった。
渡り廊下を渡ったとき、外で夏休み後の運動会で使われる土台が作り上げられているのを見た。
< 131 / 197 >

この作品をシェア

pagetop