【甘すぎ危険】エリート外科医と極上ふたり暮らし
「痛いっ……」
「やっぱりか。さっきそこで尻もちついただろ。いい音してたし、かなり痛かったんじゃないかと思っててね」
「……はぁ、そうですか」
臀部を打ったのは私なのに、あの時は恐怖と驚きのほうが勝っていて、痛みを感じることはなかった。でも愛川先生はそのことに気づいていたのだ。
だから私を抱き上げて運んだとか?
そうだとしたら、わけがわからないとか申し訳なかったと思うが、言わないで勝手に抱き上げるのもどうなの?
しかしこの痛みは、どうしたものか。このままではどこか他の住処を探すこともできないし、一度アパートに戻ることもできない。こうなったらもう今晩は、ここで一晩過ごすしかなさそうだ。
わたしはそう決めると、痛む臀部をさすりながら愛川先生に向き直った。
「愛川先生、お願いがあります。どうしても今晩だけ、ここで過ごしたいんです。このこと、黙っててもらえませんか?」
こんなことを愛川先生に言うことは本意ではない。都合のいい願いだと言うことも重々わかっている。でもこの状態ではどうすることもできないし、背に腹は代えられない。わたしは椅子に座ったまま、愛川先生に頭を下げた。
さすがにわたしのこんな姿を見たら、女の子に甘くチャラい愛川先生のことだ、頭を縦に振ってくれるはず。そう踏んでいたが、甘かった。次に愛川先生の口から飛び出した言葉に一瞬思考が止まった。
「やっぱりか。さっきそこで尻もちついただろ。いい音してたし、かなり痛かったんじゃないかと思っててね」
「……はぁ、そうですか」
臀部を打ったのは私なのに、あの時は恐怖と驚きのほうが勝っていて、痛みを感じることはなかった。でも愛川先生はそのことに気づいていたのだ。
だから私を抱き上げて運んだとか?
そうだとしたら、わけがわからないとか申し訳なかったと思うが、言わないで勝手に抱き上げるのもどうなの?
しかしこの痛みは、どうしたものか。このままではどこか他の住処を探すこともできないし、一度アパートに戻ることもできない。こうなったらもう今晩は、ここで一晩過ごすしかなさそうだ。
わたしはそう決めると、痛む臀部をさすりながら愛川先生に向き直った。
「愛川先生、お願いがあります。どうしても今晩だけ、ここで過ごしたいんです。このこと、黙っててもらえませんか?」
こんなことを愛川先生に言うことは本意ではない。都合のいい願いだと言うことも重々わかっている。でもこの状態ではどうすることもできないし、背に腹は代えられない。わたしは椅子に座ったまま、愛川先生に頭を下げた。
さすがにわたしのこんな姿を見たら、女の子に甘くチャラい愛川先生のことだ、頭を縦に振ってくれるはず。そう踏んでいたが、甘かった。次に愛川先生の口から飛び出した言葉に一瞬思考が止まった。