勇気の魔法は恋の始まり。
「しらいしさん、ね。俺は科学研究科三年の神河祐樹です。ごめんね、今度持ってくるね。」

 祐樹は水帆にそう言うと杏と北斗に向き直った。

「本当ごめんねー。ビビらせたかったわけじゃないんだって。せっかくだから仲良くしよ、仲間なんだから。」

「そうですね、私たちは仲間を警戒する習慣がありますから。さっきはごめんなさい。美術科一年で、フリーズの菊池杏です。」

「フリーズ⁉︎希少だね!俺は見ての通りウィンズ。よろしく。」

 二人の会話を聞いた水帆はさらに首を傾げる。

 内容がさっぱりわからないのだ。

 助けを求めるように北斗を見ると、さっきまで警戒していたのが嘘のようにニコニコしている。

 頭のいい北斗は状況をしっかりと飲み込めているようだ。
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