勇気の魔法は恋の始まり。
「それで彼は?」

 そんな北斗を祐樹は振り返る。

「同じく美術科の豊川北斗です。そちらの話は杏からよく聞いてます。」

「ふーん、なるほど、仲良いんだね!ちなみに今の話も分かったの?」

「はい、僭越ながら大体は。」

「豊川くん、頭良さそうだしね。」

 水帆には相変わらずさっぱりだが、どうやら北斗の警戒は解けたようだ。

 水帆はとりあえずほっと息をついた。

 さっきまでのピリピリしたよくわからない雰囲気もいつのまにか落ち着いている。

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