チャンスをもう一度

信吾、綾・・・

良かった・・幸せそうで。

信吾は、嬉しそうに二人を見ていた。
そんな信吾に・・
「あなたが、キューピットなんて
不思議だわ。」
と、言う綾。
「そうだな、でも・・・
隣の家の前に立っているあいつを見て
不思議と声をかけていたんだ。
迷っているような
顔をしていたあいつに。」
「うふふっ、陽翔も
知らない人に声かけられて
びっくりしたみたいよ。
でも、信吾の雰囲気や
会話術についつい、
いろんなこと話してしまったと
自分自身に不安はあったみたい。」
「そうだろうな。
俺が陽翔の立場でも
同じこと思っただろうし。」
「でも、信吾のお陰よ。
ねぇ、透。」
と、百合がそばに来て声をかけた。
「そうだね。
今の二人を見ると
本当に信吾のお陰だな。」
と、透が言うと
「なんだよ。二人とも」
「でも、本当に良かったじゃない。
望海のあんな顔がみれたんだから。
それに、お祖父様
あちこちで陽翔の自慢してるわよ。
あれは、当分日本へは
戻れないかもね。」
と、綾が言うと
三人は、頷きながら
みんなで、これから二人の
幸せを願っていた。
< 108 / 119 >

この作品をシェア

pagetop