チャンスをもう一度
ち**あれから

あれから三年・・

凌の結婚式の為に
陽翔と桜雅と日本へと帰国した。

今では、陽翔はおじいちゃまの
会社の一つで
部長として頑張っている。

元からイタリア語も話せていたが
今では、流暢に話せるようになっていた。

おじいちゃまからの信頼も厚く
陽翔も、また新たな分野の仕事に
楽しんでいた。

日本に戻りたくないのかと
何度も確認するけど
望海がいるとこなら
どこでも良いと
いってきかない。

私も陽翔がいるとこなら
どこでもいいんだけど・・・・

凌から
「やっと、この人ならって
言う人を見つけた。」
と、言う報告を受けてから

喧嘩した・・
もう別れる・・・
そんな危機が何回もあった

お相手は、
凌のモデルのクライアントの社長さんで
35才で、イケメンと言うか
大きくてクマみたいな人だ。

凌のわがままも
おっ、いいぞって
毎回あしらっているが
凌が可愛くてたまらないと
言うのが良くわかる。

信吾ちゃんや綾ちゃんとも
仲良しだから、話はどんどん
進んで行き、
凌が不安になることがあると
その都度、
矢神 暖人(やがみ はると)さん。
が、凌を落ち着かせていた。

とても良いカップルだと
陽翔とも話していた。

桜雅は、四才になり
おじいちゃまが家庭教師をつけて
遊びながら習い事をしている。

桜雅は、とても元気で
明るい良い子に育っていて
パパが大好きで
「パパ、仕事まだ?」
と、1日何度も訊ねてくる。
陽翔も帰ってくると
「ただいま」
「パパっ!!!」
「桜雅ただいま。」
と、桜雅の目線に座り
話しかけて
手を洗って
スーツを脱いでから
「桜雅、おいで!!」
と、言うと
桜雅が走って陽翔に飛び付く
二人てしばらく遊んでから
陽翔は、キッチンにやってきて
「望海、ただいま。」
と、望海にキスをする。

「おかえりなさい。
ごめんね、お迎えにいけなくて。」
「大丈夫だよ、桜雅が来てくれるから。」
「そうね。桜雅はパパ大好きだから。」
と、望海が言うと
「パパ、大好き。ママも大好きだよ。」
と、桜雅。
「うふふっ、ありがとう。」
と、望海が桜雅の頭を撫でながら
笑っている。
「大丈夫?体調は。」
「うん。少し食べたよ。」
「つらいね。ごめんね。望海だけ。」
「大丈夫だよ。赤ちゃんも
     順調みたいだから。」
桜雅の時と同じだから
私は大丈夫なんだけど
陽翔は、それを知らないから
すごく心配をしている。

前に側にいなかったのも気にしているから
心配かけないためにも
少しでも食べるようにしている。

だけど・・・
もどすときは、
トイレには、必ず付いてきて
背中を擦ったり
甲斐甲斐しく介抱してくれる。

凌の式でも
そんな状態ならいかせてもらえない所
だけど、安定期に入り
悪阻もおさまったので
許可がでた。

ただ、おじいちゃまの
プライベートジェットを使用すると
言うことで。
おじいちゃまからの許可もでた。
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