愛の囁き☆私は強くない番外編☆
「…っ」

今起こってる事に、私はついていくのが精一杯で、どうしていいのか分からなかった。

「拓…真さ…」

私が、名前を呼んだせいなのか、拓真さんが急に身体を離した。

「香里ちゃん、ごめん。恐いよね」

「え、あ、…」

「急いじゃいけなかったね。ゆっくりいこう」

そう言って笑いかけてくれた。

「時間大丈夫?」

「は、はい。まだ大丈夫です」

「よかった。じゃ、夜待ってるね」

「はい!楽しみにしてます」



病院まで、香里を送った拓真は、バックミラーで香里の姿を、確認しながら電話をかけた。またその姿を香里も見ていた。

「拓真さん…」

唇に手を当て、今起こった事を思い出していた。

休憩から戻った香里は、いつも以上に仕事が早く終わればいいのにと、思っていた。

早く会いたい。

拓真さんに…


定時に仕事が、終わり更衣室で着替えていると、碧も仕事が終わったのか更衣室に入ってきた。

「はーやっと終わった。あ、香里お疲れー」

「お疲れ様、今日は残業?」

「そ、事務が遅くなってね。香里は日勤だったの?」

「うん。そう」

「ねー今から飲みに行かない?」

「え?今日?あ…」

歯切れの悪い私に気がついた碧

「ん、何?用事?」

「うん、ごめん」

「デート?」

ドキッ

多分顔に出てたと思う。

「もしかして、本当にデートなの?拓真さん?」

「う、うん。食事に行こうって…」

バン

「っ、痛っ」

碧に思いっきり背中を叩かれた。

「よかったじゃん!明日の報告楽しみにしてるね!」

「えぇ!な、何を」

背中の痛みに顔を歪めながら、香里は碧が言った事に戸惑っていた。

報告って!

じゃ!と香里を置いて、碧は先に更衣室を出て行った。





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