甘く抱いて、そしてキスして…【完】
『穂乃香さんのお見舞いに行ってきます』
私は、ダイニングテーブルの上に、メモを残した。


赤羽総合病院は、最寄り駅がないため、バスに乗らないと行けない。
私は、少し遠いバス停まで歩いた。
途中に、オシャレなケーキ屋さんがあったので、手土産も買えた。

タイミングよく、バスも来てくれ、ホッとした。

ピロロン

あ、翔太郎だ。
『気をつけて行ってこいよ』


『うん、今バス乗ったよ。ありがとう』

私は、バスに揺られながら、すぐに返信した。



外の景色の移りゆく姿を見ていたら、あっという間に病院に到着した。


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