とろけるようなデザートは、今宵も貴方の甘い言葉。
おみくじは抜群の大吉で、喬一さんは私に見せてくれずさっさと届かない木の枝に結び付けていた。
その後、お守りと玄関に飾る縁起物を購入し、焼きそばと林檎飴を食べて幸せな時間を過ごした。
実家も二人でゆっくりすればいいというスタンスで、兄なんて海外旅行に一人でふらりと行っていて自由にしているようだ。実家は実家で母と父が良い歳こいていちゃいちゃ新婚ごっこをしているらしい。祖父と祖母も正月は野菜造りを休み、温泉旅行。
喬一さんに伝えると『俺たちもそんな夫婦で居たいよね』と言うので照れてしまった。
なので仕事が休みの喬一さんと家でのんびり過ごすことにしてみた。
御節を食べ、本を読む彼の隣に引っ付いてゲームをしたり、一緒にお風呂に入る、入らない、の攻防戦を繰り広げていた。
そんな仕事休み最後の日、急遽喬一さんのご実家にお呼ばれすることになった。お姉さんの方から話したいことがあると、時間を作ってほしいと言われた。
私たちはその日も家でのんびりする予定だったので、もちろん行くことに。急いで着物を着たりと大慌てだった。