とろけるようなデザートは、今宵も貴方の甘い言葉。
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客室に案内され、院内施設やサービスの紹介、病室の内装、診察についてのパンフレットを喬一さんが読んでいるのを、私がベットで寝転び見つめていた。
ここでの部屋着のワンピースに着替えさせてもらった。部屋着と言うのに、ピンク色のワンピースは某ブランドで、外で着ていてもおかしくないようなデザインだ。
色々驚いている私とは正反対に、喬一さんは落ち着いた様子で、寝転ぶ私の頭を撫でていた。
喬一さんの顔は、幸せで満ちている。いつも付き合いで読んでいる知り合いの著書や医学書と違う。熱心に夢中になっている顔に、思わず布団を頭までかぶって、おずおずと目だけ出して様子をうかがう。
「……喬一さん、パパになるんですよ」
「そうだけど……パパ呼びにするの? ダディとか父さまとか父上とか、色々と呼び方があるよ」
「呼び方の前に、喬一さんの先ほどの態度について、言いたいことがあります」
まだ信じられなくて、お腹をそっと手で押さえながら上体を起こしてパンフレットを眺めている喬一さんを見る。