とろけるようなデザートは、今宵も貴方の甘い言葉。



デザートから食べたせいで、昼ご飯が遅くなったと真っ赤な顔で文句言を言いつつも、急いで昼ご飯を平らげ、車に乗り込んだ。

「今日、男の子か女の子かわかるって言ってました」
「前回、見えないって言われたもんな。どっちかなー」
「楽しみですね。名前はそれから考えればいいですよ」

「でもなあ。君、つわりがほぼ来てないだろ。軽いつわりの今の方が、考えられると思ったんだよ」

 普通は安定期に入ればつわりが治まるものなのだが、個人差があり、出産までつわりが続く場合もある。紗矢の場合は、ほぼ今つわりがないので、後半に酷くなるんじゃないかと危惧しているのだが本人はまだ、自覚がないのかケロッとしている。

 つわりに入ったら、家事は全部俺がすると約束したのに、酷くないからとほぼしているし。

「ふふ。喬一さんってほんと心配性ですよね。どんと構えてください。何かあれば全力で頼るので」

 紗矢がケロッとしてるのは、そばに俺がいるから。

 そう言いたげに微笑まれたら、もう俺は何も言えない。彼女の安心する存在に慣れただけで、それだけでもう幸せだということには変わりはないのだから。
 それでよしとしよう。

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