王様生徒会長と最弱ヒーロー
葉瑠「自分を守るために。
大切な人達を守るために。
強くなるしかなかったんだ。
だから、悪い人だとは思わない。」
話してみようと思った。
ほんの少しだけ私の心に
芽生えた始めた気持ちを。
だって、多分青柳くんは
否定なんてしないから。
葉瑠「あのね、青柳くん。
聞いて貰ってもいいかな?」
偉琉「何?」
葉瑠「私、頭悪いしさ
無理な夢なのかも
しれないけど、政治家を
目指してみようと思うんだ。」
偉琉「政治家?」
葉瑠「夏目くんに言われたんだ。
葉瑠ちゃんは政治家に向いてるって。
その時は、そんな言葉
信じなかったけど、上手く行く時って
色んな事が上手くいくんだなって
嬉しくなっちゃってさ。
私の言葉で動いてくれた人達が
皆、それぞれ目標を見つけたり
幸せになるために努力したり...
それって、いいなって思ってさ。
世の中の皆がそうなればいいなって
思っちゃったんだよね。」