王様生徒会長と最弱ヒーロー

葉瑠「いいのかな?」

偉琉「は?」

葉瑠「私なんかがさ
そんな風に思うのって
変なのかな?」

偉琉「別に。そうでもねぇんじゃね。」

葉瑠「そんな、勇気を持てたのって
青柳くんのおかげなんだ。
青柳くんがいてくれたから
私は夢を見る事が出来た。
確かに、私は青柳くんの事
嫌いだったよ。でもね、やっぱり
青柳くんの事を好きでいてくれる人って
いっぱいいると思うんだ。」

偉琉「何の話だよ。」

葉瑠「夏目くんと輝龍くんは
やっぱり青柳くんの事
好きだったと思うよ。
だからさ、青柳くんは青柳くんらしく
生きればいいんじゃない?」

偉琉「俺らしくって何?」

葉瑠「え?」

偉琉「誰かに喧嘩ふっかけて
生きてる俺が俺らしい?
弱い者いじめして遊戯室で
我が物顔でいる俺が俺らしい?
俺らしさって何なんだよ。」

葉瑠「...青柳くんが
自分らしいって思ったら
それが自分らしさなんじゃないかな?」
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