Jelly
「……やります。最後まで仕事をやらせてください」その言葉に、社長は静かに頷いた。

「失敗から得るものは、成功から得るものよりも遥かに多い。これはチームにとってもいい勉強になるだろう。要件の追加で漏れが出やすくなるから、しっかり情報共有して確認だけは抜かりなく」

 総意を受けて社長が口を開くと、安藤さんは神妙な表情のまま「はい」と一度頭を下げた。

「安藤さんにはこのあと任せたい仕事もある。ここをどうにか乗り切って底力をつけてほしい。小さい会社だとあれもこれも全部自分でやらないといけないから目が回るだろうけど、こなしていくうちにちゃんとその中で安藤さんの持ち味を出せるようになってくるから。今後に期待しています」

社長の言葉で話は完全にまとまった。

「ありがとうございます」
安藤さんは社長に頭を下げた。そして神長に「色々教えてください、よろしくお願いします」と改めて頭を下げた。
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