あなただけが好きだから
「怜ちゃん隣おいでよ」
大丈夫です。
と、断ろうとしてもそこしか空いていなかった。
咲の方を見るとなんのことやら、という顔。
やりやがったな咲め。
「失礼します……」
そういって座ったもののやる気がでない。
蓮はいないし本条先輩の隣。
まして本条先輩にはこの間告白されたばかり。
なぜ、こうなってしまったのだろう。
「よし! 数学から始めようぜ!」
(人の気も知らないで!!)