あなただけが好きだから




しょぼんとしている怜は本当に素直だと思う。
それに比べて俺は……。




でも、やっぱり辛い思いさせてたのか。




「でも今楽しいからいいんだ!」




「そうか、家まで送ってやるよ」




「へ!? そ、そこまでは」




「不満か?」




「むしろ嬉しい、です……」




照れたように目を泳がせながらそっぽを向く。




(可愛すぎるだろ……!)



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